オーケストラ練習_20100808

この日は荻窪の練習会場。駅からは少し歩きますが、それでも道はわかりやすいし、比較的アクセスしやすい環境だと思います。

いまお世話になっているオケは、繰り返し書いてきましたが音楽的な反応がとても良いオケなのですが、それでもまだまだ「合奏」という観点のアンサンブル技術については成長の余地が多いに残されているように思います。
こればっかりは、その場で「しっかりアンサンブルしましょう」と言ったからといって、すぐに改善するものではありません。演奏者がアンサンブルとは何かをしっかり考え、それに適うだけでの演奏技術を身につけ、それを指揮者がしっかり導くことで初めて達成されるものだと考えています。演奏会までの残り 2ヶ月弱でどこまでこの能力が伸ばせるか、楽しみにして練習に打ち込みたいものです。
この日は、p(ピアノ)の表現について繰り返し訴えました。ここは特に若いメンバーが多いオケなので、f(フォルテ)も表現は派手で力強いものがあるのですが、p の音の表現をもっともっと磨くと素晴らしい音楽を生み出せるようになるんじゃないかと思います。ダイナミックレンジ(強弱の幅)が広い楽団、特に美しい p を出せる楽団は、ハッとするような感動をもたらすことができるように思うのです。

では、どうやって発音すれば美しくて芯のある p の音を出せるのか。これについては俺自身も深く悩むところではあります。前後の流れの中でうまく p の音に導くだめも「表現上の工夫」はいくつか提案したのですけど、本質的に奏者が自発的にいい p の音を出すために、どのような工夫や練習をすべきなのか。

マチュアの楽団の指揮者って、音楽の表現をつかさどる(本来的な)「指揮者」という側面と、質の良い演奏をさせるための「指導者」という 2つの側面があるように考えています。俺の場合、実をいうとこの後者を大幅にショートカットして今の活動にあたっているように思うのです。自分の中の「指揮者」「指導者」の差については、また別の機会に振り返ってしっかり省みたいと思うのですけど、もっと具体的で実感できる演奏提案ができればいいのにー!とか自分でイライラすることがあります。これまでも、「指導者クリニック」のようなものにはできる限り参加をして、新しくたくさんの勉強をさせていただいてますけど、そうでなくでも自分の周囲には優れた「指導者」のスキルを持った仲間がたくさんいるので、もっと話をしていろいろ勉強させてもらいたいなーって思っています。

あー、あと、演奏会のチラシが完成したとのことだったので、もらってきました。まずはうちのマンションのロビーに置いてもらえることになりました。ゲーム音楽好きの若いお父さんとか、子どもたちが興味をもってくれればうれしいです。