アンサンブル・マロニエ 第22回プレミアムコンサート
「ウィーン国立歌劇場専属団員歌手 アンネット・一恵・ストゥルナートをむかえて」と副題のついたコンサートに行ってまいりました。
アンサンブル・マロニエは、30名程度の充実した編成の弦楽アンサンブルオーケストラで、充実した合奏アンサンブルを聴かせてくれる団体でした。アマチュアオーケストラの弦楽セクションって、どうしても個人間の技術差が浮き出てしまい、アンサンブルとしてまとまりにくいケースが多いのですけど、コンサートで指揮を務められている飛山さんや藤澤さんの指導が行き渡った、統率のとれた合奏を堪能することができました。なんというか、中身のぎっしり詰まった音が、「楽器としてのアンサンブル・マロニエ」から聴こえてくるという印象です。普段こんなにきれいな弦楽アンサンブルだけを聴く機会ってないので、大変心地いいひと時でした。
ゲストのアンネット・一恵・ストゥルナートさんは、この6月に退団されるまで、約40年に渡ってウィーン国立歌劇場の専属団員歌手を務められ、第一線で活躍された歌手とのこと。プログラムでは、バッハ曲等を取り入れつつも、やはり日本の歌曲が得意のご様子で、活動の場をウィーンに置きつつも、ずっと日本の歌曲を大切にしてこられた愛情を感じます。童謡なども、とても素敵でした。
トークもしてくださったのですけど、とても愛嬌があってかわいらしいのですよ!アンコールでは客席を回ってくださったのですけど、ドレスの裾をやたら巻き込んでとても歌どころではないというような大騒ぎも。アンネットさんのお人柄まで身近に感じされてくれる、とてもよいコンサートでした。
けどね、俺はあえて言うよ。アンネットさんのファンのみなさまに対して。
特にご年配の方を中心に、アンネットさんの熱烈なファンの方が多く見受けられましたが、終演後のマナーの悪さには閉口しました。せっかくアンネットさんがロビーでお客と触れ合う機会を設けてくださっていたので、俺もこの感激と感謝を直接アンネットさんに伝えたかったのです。なのに、ご年配のファンのみなさんが順番の割り込みをするわ、人を暴力的に押しのけるわ、もう散々。結局アンネットさんにご挨拶することを諦めて帰りました。
大好きなアンネットさんの評判についてググって(インターネットで検索するという意味です)来られた当日のファンの方はよく聞いてもらいたい。あなたたちの振る舞いによって、大好きなアンネットさんの名誉に傷がつくことだってあるのです。50年も60年も70年も人生を歩んでこられてこんな低劣な振る舞いしかできないというのでは、俺もこの先を歳をとるのが本当に恐ろしくなります。身に覚えのある方は猛省されると良い。