オーケストラ練習_20110403

震災の影響で一回練習がスキップされたので、久々の練習でした。約 1ヶ月ぶり。

この日は、新しく配布された新曲の試奏から。
このオーケストラでは、演奏する多くの曲をメンバーの何名かが自ら編曲をしてくれているのですけど、その編曲がまた楽しみのひとつです。

ただ単に「音を耳コピしてオーケストラ用に書き直しました!」「好きな曲を並べてメドレーにしました!」っていうのではなく、原曲のもつ魅力をその人なりに咀嚼して、その楽曲とこのオーケストラの特色がよく融合するように考え、人の手による演奏の合奏体として新たな魅力を感じさせてくれるアレンジにしてくれる人が何人かいます。それぞれに個性ある編曲をし、「この人はこのセクションにこういうことさせるのが好きなんだなー」とか想像できちゃう人もいたりで、こうしてたくさんのバラエティ豊かなスコアを見ていけるのが本当に楽しく思えます。

今回の新曲は、比較的ゆったりとした進行をしつつも、虚無感と生命力の二律背反的なものを同時に感じられる独特の魅力がある楽曲です。音楽表現の力をしっかりつけて練習を重ねたいです。

今回練習したのは、このほかに 2曲。

うち 1曲は最近練習を始めたばかりの曲。
過去の演奏会で取り上げた経験のある曲ということですが、これも原曲とはまた違う魅力をみせるアレンジが施されており、音楽表現の力が試される楽曲です。
オーケストラで演奏する意義をしっかり考えながら取り組みを続けたいですね。

もう 1曲は、もう数ヶ月間練習を続けていますが、なかなか良い成果が出にくい曲です。
クラシカルなスタイルをベースに書かれている曲ですけど、作曲者の独特の洗練された軽快さを表現することに悩みます。
特に今回は一ヶ月の練習ブランクがあったので、自分も含めて全員がその感覚をつかみきれないまま終わってしまった感じがします。

「合奏の不出来は指揮者の不出来」ということを改めて感じつつ、また次回以降の音楽作りの方法に悩んでいきます。

この日も、練習帰りに寄ったコメダ珈琲店シロノワールをつつきながら、スコアを広げていつもどおり自分を責めました。練習後の、絶対誰にも見せられない暗い定例行事です。でも、毎回こういう自虐プレイがあってこそ、自分を徹底的に批判して課題を見つけ、少しずつ前に進めているようにも思います。もっと効率よく自分を成長させたいのですけども。