相棒 Season 8 最終回「神の憂鬱」

唐突に神戸くんが現れ、いつも冷静な右京さんがあからさまに困惑した Season 7 最終回「特命」から、早くも一年が過ぎたということなんですねぇ……(ズズズズズ

この最終話、実に骨太な感じでじっくり楽しむことができました。相棒の最終回って、いつも本当に面白く見せてくれると思います。

イタミンって、2時間スペシャルの回になると映画版ジャイアン的にすげえいいやつになるよね。終盤で取調室に課長(暇じゃないほう)が乱入したきたときには、内心「それでもイタミンなら……イタミンなら何とかしてくれる!」と期待していました。あいつマジかっこいい。イタミンも、「組織の腐敗を許さない」度では右京さん(もしくは薫ちゃん)以上の情熱があるからねー。

Season 8 は、神戸尊の挙動と絡みに注目したシーズンでしたが、その観点でひとつ気付いたというか、思ったことがありました。
今回の終盤で、たけるさんが香さんに「組織よりも自分の判断を優先させて。僕はそういう警察官を何人も見てきた」って言ったけど、実はそんな言うほど「何人も」じゃないんですよね。せいぜい、右京さん、米沢さん、イタミン、大河内さんくらい。でも、「何人も」と脚色してまで香さんを「誘導」したってのが、初期のたけるさんでは考えられなかった行動だったのかも。若干強引な捜査や駆け引きを多用する右京さんを窘めていたはずのたけるさんですけど、右京さんと数々の事件を解決していくにつれ、右京さんの警察官としての本質や理念に理解・共感をしていたのでしょうね。考えすぎかも知れないけど、ある意味ではその場には不適切だった「何人も」という言葉を使ったあたりに、たけるさんの変化を強く感じました。

今回一番好きだったのはここ。↓

たける「僕も……したくなっちゃいました☆」
ラムネ「……!?」

そういえば、大河内さんにはその後彼氏とかいないのか。どうなんだ。それとも、たけるさんのことが好きなのか。「神戸を……よろしくお願いします!」って、なんかすっかり自分の身内みたいに扱ってるけども!!

最後に、光の速さで Season 8 を振り返ってみますが、ぱっと思いつくシーンでやっぱりこれ。

右京「言いたくありません!」

イタミン「かんべ……そん!」
たけるたけるです」

4月からは、「臨場」の感想でも書こうと思います。ううう、相棒 DVD-BOX とか買ったほうがいいだろうか。