853〜刑事・加茂伸之介 最終話(File.08) 「また逢う日まで!」

ほんとに「また逢う日まで!」なんだろうか。強行犯6係向けに言っただけのサブタイトルなのかな。視聴者に対する「また逢う日まで!」じゃないのかなあああああああ!!ああああああああ!!!

ってくらい、すっごい綺麗にいろんなことを回収しきって、登場人物全員に加茂ちゃんが好かれまくって終わってしまいました。

事件そのものは、相棒の最終回同様、警察組織の闇を暴く骨太な内容。ただ、こっちは地方警察なのでスケールは若干ちっちゃくなるけども。でも人が一人死んでるし、加茂ちゃんも勇作ちゃんも武藤班全員も全力で戦う激アツなストーリーでした。

10年前、加茂ちゃんが指名手配班を捜索中にホシを食堂で見つけてテンションが上がり単独で手柄を上げようとしてヘマをして逆に犯人に人質にとられ見ず知らずの奇人からの電話で漏れてくる大音量の第九交響曲によって助かった追っていた強盗殺人犯を射殺してしまったわけですけど、その犯人の息子(青学の柱)が加茂ちゃんの前に登場。加茂ちゃんは10年前の十字架を背負いながら、殺人現場を目撃しちゃったウォンバイ越前シックスゲームストゥフォーを守り、彼に困難に立ち向かっていく勇気を与えながら、武藤班と連携して事件の真実をあぶり出し、ついには京都府警の闇を暴き、旧友と勇作ちゃんの暴走を止め、ひとりで尻拭いしちゃったのですよ加茂ちゃん。You still have lots more to work on。

勇作ちゃんは頭キレまくるし、無駄に行動力があるもんだから、単独で加茂ちゃんのところに現れたときは興奮したね!あのときの勇作ちゃんのどや顔がたまらない。いじめられてる友達を助けにきたガキ大将のような顔。その前のシーンの電話の持ち方にも興奮したけど。電話はトランシーバーじゃないんだよ勇作ちゃん。
加茂ちゃんも粋だよね。「みんなの勇作ちゃん」がこうあってほしいというイメージを持ってるもんだから、全部自分で泥をかぶる真似しちゃって。さすがの勇作ちゃんも北先生には「自分が撃った」と真実を訴えたんだけど、北先生だってそれはわかってる。でも、みんな加茂ちゃんの誠意を尊重したいし、勇作ちゃんの体裁も守りたいのです。確かにちょっとズルだけど、でもいい組織だよなー。

時間拡大スペシャルでもなんでもない最終回なので(かわいそう…)、最終回といえど展開はスピーディー。したがいまして、班員総デレ化が早すぎる!「僕は加茂さんを信じたいです!」じゃねえだろう真島よwwwwwww おまえ前回までそんな素振り見せてなかったじゃねえか!雪子さんと浜さんはともかく、真島とデカブルーがここへ来て一気に堕デレ。かまわん、続けろ。

スナック「愛口」のメレ様もすごかった。マスターを守りたい一心で、ちょっとした臨獣ナイフ拳が出ちゃったけど、結局あの子このシリーズ一言もセリフなかったんじゃないの?

たった 2ヶ月ちょいの赴任ながら、結局班員全員から「加茂さん行かないで」扱いをされたうえ、勇作ちゃんなんか「次は私があなたを引き戻します」だし、最後は娘が加茂ちゃんを呼び止めたような暗示もあったりしたもんなー。ある意味では「加茂ちゃんはもう十分幸せだから、第2期は期待しないでね!おおきに!」っていう雰囲気すら感じたりします。うううううう、第2期やってくんないかなー。この刑事ドラマ、本当に面白かったよ。東映さんすげえや。来年も聞けるといいな。「はいっ、加茂ちゃんですっ!」って。