臨場 第6話 「濡れ衣」


甲本雅裕が刑事ドラマに出てると、ほぼほぼ犯人役で間違いないってのがすごい。
(今回は数年前の事件の犯人)

今回から検視補助官として永嶋くんが配属になったのですけど、公式サイトの予告で散々得意げに話していたように、小坂さんが検視官心得に昇格。自己紹介も、「検視官心得の小坂です」と誇らしげ。そして異動になったイチをはじめとして、捜査一課のみなさまは今回はまるまるお休みです。

と、新任と昇格でほほえましい雰囲気の検視官室の映像のあと、まさかの倉石さんの新境地。

 「お前ら、覚悟はいいか……」

いつになく不穏な雰囲気の倉石さんの背中。何をやってるかと思えば、

 「そこに一列に並べェ……んー、いい形だぁ」

コーヒー豆を一粒ずつ机に並べて会話してた……

 「身を粉にして働けぇぃ!!」

倉石さんがますますわからない。第1期の頃は植物と会話してるだけのメルヘン脳かと思ったんだけど、第2期になってからいろいろおかしい。事件の全容を説明するために管理官の眼鏡をぶっ壊す必要性とかとか、もう全然わかんねえ!どんどん好きになっていくー(俺が)


「ゴリゴリ……ゴリゴリ…」と呟きながら豆を挽き、出来上がったコーヒーの香りに「ん〜〜んふぅ〜ん、いい香りだ〜ぉ〜ぃ」と酔い、一口含んで「んへぇぇぇ、にがぁぁぁぁ」とキンちゃん(金魚)にあたるのです。そこでいつものように臨場要請。前回、珍しく職場で臨場要請を受けていたのですけど、やっぱりこの人は自宅から現場へ直行するのが基本なんだな……

さて、このドラマの見どころの一つが、普段あまり知ることのない検視のシーンなんだけど、まず最初にコンパスで遺体の置かれた向きを確認したり、飛沫した血液の形状から出血した方向を推測して実際に糸で結び、出血したポイント(=殺害したポイント)を導きだしたりするところは興味深かったです。その出血したポイントから、犯人の身長や被害者との間柄を推察することができるのです。すごいや!

新任の永嶋くんは、倉石さんの欲している道具がまるでわからなかったようだけど、小坂さんはさすがです。倉石さんが何も言わずに手を出したところへ、適切な道具を渡すことができる。もうお前たち結婚してしまえ。

第3話での永嶋くんは、どうみてもなんか犯罪を犯しそうな雰囲気でしたけど、よくよく見たら素直ですげえいい奴。あまりに素直すぎて、倉石さんの「お前、今日は思う存分肉食え」のアドバイスを真に受けて焼肉を食ったあとに死体解剖に立ち会ってオエエエってなっちゃうのです。いろいろかわいそうすぎる。

過去の罪を償って真っ当に生きようとする木崎も、改心組として警察の仕事を頑張ろうとする永嶋くんも、それぞれに世間や組織から色眼鏡で見られてしまうことで苦悩するさまを描いてきましたが、最後に倉石さんが 2人の苦悩を根こそぎ拾っていきましたね。倉石さんは器用な人じゃないですから、諭す言葉はすごくシンプル。それでもちゃんと倉石さんの真意は相手に伝わるのですよ。「人にどう見られようが関係ねえ!」のところの永嶋くんの表情はよかったです。永嶋くんはもうすっかり倉石さんのファンになったっぽいですけど、まだだ、まだデレは許さんよ!!

さて、最近いろいろ調子いい小坂さん(エンディングの OJT シーンになんか吹いた)が、来週は倉石さんにコテンパンにされるよ!はやく愛に変われー!あと、イチがスーツ着て猛ダッシュ